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引撲
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ひっぱた
ふりがな文庫
“
引撲
(
ひっぱた
)” の例文
私のこんな
了簡
(
りょうけん
)
じゃ、舞台に立てば
引撲
(
ひっぱた
)
かれるし、謡の出稽古はしたくなし、……実は、みっしり考えようと思ってね、この墓所へ逃込んだんだが。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
縛られるももと/\覚悟だし、
引撲
(
ひっぱた
)
かれて骨が
挫
(
くじ
)
けても
宜
(
い
)
いと思って、蚊に
螫
(
さゝ
)
れるも毒虫に喰われるも我慢しましたが、蛇が出やアしないかと本当にそればかり心配しましたが
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
舞台だけの役者だって、私は、兄さんの羽衣とかの天人の顔を見ているより、青めりんすを
引撲
(
ひっぱた
)
くか、駢指の講釈を聞く方がどんなに嬉しいか知れやしない。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何だか、妹の事なり、何なり、誰かに
引撲
(
ひっぱた
)
かれそうな気がしてならなかったからね。——一体、女形の
面裡
(
めんうち
)
からものが見えるッて事はないのに、
駢指
(
むつゆび
)
が真向うへ立ったんだ。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
撲
常用漢字
中学
部首:⼿
15画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出