“ひきしま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引緊92.7%
引締5.5%
1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼻筋はなすぢ象牙彫ざうげぼりのやうにつんとしたのがなんへば強過つよすぎる……かはりには恍惚うつとりと、なに物思ものおもてい仰向あをむいた、細面ほそおも引緊ひきしまつて
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
両唇の角をちょっと上へ反らせるとひとをらすような唇が生き生きとついていた。胸から肩へ女になりかけの豊麗ほうれいな肉付きがり上り手足は引締ひきしまってのびのびとびていた。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
殊更、その風貌ふうぼうは、眉が美しく、鼻梁はなすじが通り、口元が優しくひきしまっているので、どちらかというと、業態ぎょうていにはふさわしからぬ位、みやびてさえ見える。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)