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ひかくてき
何實を
云ふと、二十
年も三十
年も
夫婦が
皺だらけになつて
生きてゐたつて、
別に
御目出度もありませんが、
其所が
物は
比較的な
所でね。
勘次は
開墾の
手間賃を
比較的餘計に
與へられる
代りには
櫟の
根は一つも
運ばない
筈であつた。
彼等の
伴侶はさういふことをも
知つて
居た。
振分けにして、
比較的輕さうなのを
余が
擔いで
見ると、
重いの
重くないのと、お
話にならぬ。
肩骨はメリ/\
響くのである。