“はんえい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハンエイ
語句割合
反映31.6%
繁栄26.3%
繁榮21.1%
帆影21.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、ふすまのまえに、畳にへばり付いている人影は、身うごきもしないのだ。顔を隠すように俯伏うつぶせた額部ひたいに、燭台のが蒼白く反映はんえいしている。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
あんなに宋の四都ばかり繁栄はんえいを極めて、それ以外の広い黄土の民が、そういつ迄、王朝の軍官市人の栄燿のために、しいたげられたままでいるものか。
人間山水図巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
書物讀み弟子二十人計に相成、至極の繁榮はんえいにて、鳥なきさと蝙蝠かうもりとやらにて、朝から晝迄は素讀そどく、夜は講釋ども仕而、學者之鹽梅あんばいにてひとりをかしく御座候。
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
一つは夕立晴れたる夏の午後とおぼしく、辻番所立てる坂の上より下町したまちの人家と芝浦しばうら帆影はんえいまでを見晴す大空には忽然こつぜん大きなる虹ななめに勇ましく現はれいでたる処なり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)