“にくしみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
憎悪82.6%
憎惡8.7%
憎怨4.3%
所憎4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ですから、骨肉しんみの旦那様よりか、他人の奥様に憎悪にくしみが多く掛る。町々の女の目はほめるにつけ、そしるにつけ、奥様の身一つに向いていましたのです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
されどこれとても、神のふみうとんぜられまたは曲げらるゝにくらぶれば、そが天上にうくる憎惡にくしみなほ輕し 八八—九〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ヂュリ (獨語的に)類無たぐひないわがこひが、たぐひないわが憎怨にくしみからうまれるとは! ともらではや見知みしり、うとったときはもう晩蒔おそまき! あさましい因果いんぐわこひにくかたきをば可愛かはゆいとおもはにゃならぬ。
悲むこと太甚はなはだしかりしが、に親の所憎にくしみにやへざりけん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)