“ぞうを”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
憎惡63.6%
憎悪36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗助そうすけこの一語いちごなかに、あらゆる自暴じばう自棄じきと、不平ふへい憎惡ぞうをと、亂倫らんりん悖徳はいとくと、盲斷まうだん決行けつかうとを想像さうざうして、是等これら一角いつかくれなければならないほど坂井さかゐおとうと
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その髮の毛が、一本ずゝけるのに從つて下人のこゝろからは、恐怖が少しづつ消えて行つた。さうして、それと同時どうじに、この老婆に對するはげしい憎惡ぞうをが、少しづゝ動いて來た。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
アヽ、我等は何等の多幸多福ぞや、独り此間このあひだに立ちてかつて同胞の情感を傷害せらるゝことなきなり、ただれのみならず、彼等の嫉妬しつと憎悪ぞうを奪掠だつりやく、殺傷の不義非道に煩悶はんもん苦悩するを
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
わたしは彼の執着を憎悪ぞうをした。
愚かな父 (新字旧仮名) / 犬養健(著)