“どくさつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
毒殺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のちにわかつたが、原因げんいん青酸加里せいさんかりによる毒殺どくさつだつた。死体したい両手りょうてがつきのばされて、はちのふちにつかみかかろうという恰好かっこうをしている。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
ひそひそか毒殺どくさつせん事一の手なるべし先藤五郎殿さへ亡者なきものにする時はあとさはりなしと言へば主税之助大きによろこ好機よきをりのあれかしと見合せ居けるとなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
死刑囚は、毒殺どくさつで八人を殺したという罪状ざいじょうを持つ火辻軍平ひつじぐんぺいという三十歳の男であった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
奪取うばひとり江戸へ名乘出んとは思しが師匠ししやう感應院かんおうゐんの口よりもれんも計りがたければ師匠は我十三歳の時に毒殺どくさつしたり尚も幼顏をさながほなくさん爲に九州へ下り熊本にて年月を經り大望を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
老人ろうじん毒殺どくさつもちいられた青酸加里せいさんかりが、うちの工場こうじょうにもあるつてことを、わたしくちからわせようとしているんでしよう。ハッハッハ、たしかにあります。しよつちゆう使つかつていますよ。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
物語ものがたりしかば寶澤が十二歳の時かの婆を縊殺しめころし其二品をうばひ取大望たいまうさまたげなればとて師匠感應院をも毒殺どくさつし其身は諸國修行しよこくしゆぎやういつはり平野村を發足ほつそくし其翌日加田浦かだのうらにて白犬を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)