“どい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
土井33.3%
土居33.3%
16.7%
土肥8.3%
士居8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この寛永の大造営には、酒井さかい備後守びんごのかみ永井ながい信濃守しなののかみ井上いのうえ主計頭かずえのかみ土井どい大炊頭おおいのかみ、この四名連署の老中書付、ならびに造営奉行秋元あきもと但馬守たじまのかみのお触れ書が伝えられている。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
伊予いよに住み馴れた土居どい得能とくのうの一党が、越前に落ちて行こうとしてとうげの山路で、悲惨な最期さいごをとげたという物語は、『太平記』を読んだ者の永く忘れえない印象である。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
水は、籠城兵にとれば、生命の水だから、おがんで使っているほどだった。それをもいまは、あらんかぎりなどいの水路を切って、一挙に敵の坑道口へむかって吐き捨てた。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
成程違わぬ。舞台のハムレットには、おさな顔の土肥どい君が残って居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
小役人を連れて地利の見分にも行って来た。注連掛しめかけへは大木を並べ、士居どいを築き、鉄砲を備え、人数を伏せることにした。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)