“とくとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
禿頭95.0%
特等5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
邸の修理をすべき職人はついに来ず、杉山は圓月荘に伺候しこうするのも全く、昔の恩義に対するサーヴィスで、自分も、この歳になりながら、禿頭とくとうの汗を拭きふき
(新字新仮名) / 富田常雄(著)
神様が寺内首相のやうな小心者だつたら、そのコロツケの味付は乃公おれには相談が無かつたよと、禿頭とくとうカアテンのかげからのぞけて、一々お客に断つたかも知れない。
百兩ひやくりやうをほどけばひとをしさらせる)古川柳こせんりうたいしてはづかしいが(特等とくとうといへば番頭ばんとうをしさり。)は如何いかん? 串戲じようだんぢやあない。が、事實じじつである。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
じつ一昨年いつさくねん出雲路いづもぢたびには、仔細しさいあつて大阪朝日新聞おほさかあさひしんぶん學藝部がくげいぶ春山氏はるやまし大屋臺おほやたい後見こうけんについてた。此方こつちだまつて、特等とくとう、とあるのをポンとゆびのさきですと、番頭ばんとう四五尺しごしやくする/\とさがつた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)