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ちよくじやう
各自の
直上を
中心點にして
空に
弧を
描いた
其の
輪郭外の
横にそれから
斜に
見える
廣く
且つ
遠い
空は
黄褐色な
霧の
如き
埃の
爲に
只熖に
燒かれたやうである。
卯平は
自分の
小屋に
身を
窄めた。
一道の火柱
直上して天を
衝き、
迸り
出でたる熱石は「ルビン」を
嵌めたる如き観をなせり。されど此等の石は或は再び
坑中に没し、或は灰の丘に沿ひて
顛り下り、
復た我等の頭上に落つることなし。