“ちょうば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嘲罵55.1%
帳場29.0%
丁場10.1%
町張2.9%
潮罵1.4%
調馬1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大人か小児こどもに物を言うような口吻こうふんである。美しい目は軽侮、憐憫れんみん嘲罵ちょうば翻弄ほんろうと云うような、あらゆる感情をたたえて、異様にかがやいている。
余興 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
古藤は何かに腹を立てているらしい足どりでずかずかと縁側を伝って来たが、ふと立ち止まると大きな声で帳場ちょうばのほうにどなった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
つぎの停車駅ていしゃえきまでは、やく一時間もかかる。全線ぜんせんで一ばん長い丁場ちょうばだった。日記をつけてしまうと、することもなくなったので、まどから暗い外をすかして見た。
くまと車掌 (新字新仮名) / 木内高音(著)
大きい花魁と云うのは其の家のおしょくとか二枚目とかいう立派ななか町張ちょうばりの花魁が、若いおいらんを突出つきだしますので、そも突出しの初めからという文句が有りますから
ばたんばたんという足踏あしぶみの音、怒号どごう潮罵ちょうばはげしくおこりました。
ガドルフの百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
肩身せばめているやからが、伝来のよろい具足に陽の目をみせ、秘蔵の馬にまたがって、霞のごとき布陣をなし、“調馬ちょうば始め”“弓始め”などの武風を競い合うのが
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)