“だんばしご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
段梯子67.7%
段階子19.4%
壇階子6.5%
段梯3.2%
段階3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妹のせ細ったあおい顔がちらと目につき、口を動かそうとしたが、声が出ず、そのまま段梯子だんばしごを上がって奥の三畳に寝かされた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
げられたものは、一人々々ひとり/\検疫医けんえきいならんだ段階子だんばしごしたとほつてうへく。『ミストル・アサヤーマ』。「ヤ」で調子てうしげてすこつて「マ」でげる。成程なるほどやまのやうにきこえる。
検疫と荷物検査 (新字旧仮名) / 杉村楚人冠(著)
僕はまたひげがさ、(水上みなかみさん)て呼ぶから、何だと思って二階からのぞくと、姉様ねえさん突伏つっぷして泣いてるし、髯は壇階子だんばしご下口おりぐち突立つったってて、憤然むっとした顔色かおつき
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
混雑の中に瞥見する事が出来たが——丸柱や迫持せりもちの廊下や階段や段梯だんばしごや——それは誠に魔法の国にもふさはしい、堂々とした豪奢の趣致と楚々とした優麗の風格とを併せ有してゐるものであつた。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
「あらッ‼」と、いったままちょっと段階だんばしごの途中に佇立たちどまった。そしてまた降りて来た。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)