“たいはく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
太白46.7%
大白20.0%
泰伯13.3%
体魄6.7%
太伯6.7%
滞泊6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何品でしたか、鼠色ねずみいろで一面に草花の模様でした。袖口そでぐちだけ残して、桃色の太白たいはく二本で、広く狭く縫目ぬいめを外にしてありました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
「ソレ見ろ」というので友吉おやじと赤い舌を出し合ったが、これというのも要するに、あの呑兵衛老医師ドクトルのお蔭だというので、三人が寄ると触ると、大白たいはくを挙げて万歳を三唱したものだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
『論語』全篇中堯舜に触れたものは、右の雍也ようや篇のほかには、泰伯たいはく顔淵がんえん堯曰ぎょうえつの三篇のみであろう。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
その心志の周旋するところ、日夜の郷往きょうおうするところ、その死してのち数十年、しかもその物、具存して、体魄たいはくりんより、気のるところを知る。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
魂気こんきは天にもとづく、ゆえに騰上し、体魄たいはくは地にもとづく、ゆえに降下す
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
孔子こうしいにしへ仁聖じんせい賢人けんじん(一七)序列じよれつする、太伯たいはく伯夷はくいともがらごときもつまびらかなり。ところもつてすれば、(一八)由光いうくわういたつてたかし。(一九)其文辭そのぶんじすこしも概見がいけんせざるはなん
神奈川の陣屋に着く予定だったが、ちょうど、国元へ帰る備前岡山侯が滞泊たいはくしているので、わざと、囚人駕めしゅうどかごを避けて、一つ手前の保土ヶ谷に泊ったのである。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)