“たいこく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大哭50.0%
大國50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
孝孺おおいに数字を批して、筆を地になげうって、又大哭たいこくし、かつののしり且こくして曰く、死せんにはすなわち死せんのみ、しょうは断じて草す可からずと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
演じて夫人の跨下を出づるに至るや、両人覚えず大哭たいこくして曰、「名節地をはらふことここに至る。夫れまた何をか言はん。然れども孺子じゆしの為にはづかしめらるること此に至る。必ず殺して以て忿念ふんねんらさん」
八宝飯 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
むかしから、落人おちうど七騎しちき相場さうばきまつたが、これは大國たいこく討手うつてである。五十萬石ごじふまんごくたゝかふに、きりもちひとつはなさけない。が、討死うちじに覺悟かくごもせずに、血氣けつきまかせて馳向はせむかつた。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
私たちが地球儀を見て、今更に支那を大國たいこくと思つたばかりではない、大人たちもさう言つてゐた。後できけば、日本に負けたのでメツキが剥げてしまつたのだが、世界中でさう思つてゐたのださうだ。
日本橋あたり (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)