“ざぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
坐禅58.3%
座禅16.7%
坐禪12.5%
座禪8.3%
座襌4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元は公卿くげの出ですが、子供の時から三要の手元に引取られて、坐禅ざぜん学問を勉強しながら、高貴の客があるときには接待の給仕に出ます。
鯉魚 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
一隅はじには、座蒲団ざぶとんを何枚も折りかさねた側に香立てをえた座禅ざぜん場があります。壁間かべには、鳥羽とば僧正そうじょう漫画まんがを仕立てた長い和装わそうの額が五枚ほどかけ連ねてあります。
かれ坐禪ざぜんをするときの一般いつぱん心得こゝろえや、老師らうしから公案こうあんことや、その公案こうあん一生懸命いつしやうけんめいかじいて、あさばんひるよるかじりつゞけにかじらなくては不可いけないことやら
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
引きむしるやうに棺の白絹を剥ぐと、中から轉げ出したのは、何んと麻裃あさがみしもに威儀を正して、座禪ざぜん姿になつて居た、藤屋彌太郎の血潮にまみれた姿だつたのです。
「親分、まさか座襌ざぜんぢやないでせうね。返事位はして下すつたら——?」