“さしそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
差添60.0%
射添20.0%
映添20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
訴え事があるならば差添さしそい同道、書面をもって願い立てろと門番がどなって、二度目に手あらくどんと門外へつき出すのだがそれを押しきり、三度目に御門内にとびこんで
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
……ひとみ水晶すゐしやうつたやうで、薄煙うすけむりしつとほして透通すきとほるばかり、つき射添さしそふ、とおもふと、むらさきも、萌黄もえぎも、そでいろ𤏋ぱつえて、姿すがた其處此處そここゝ燃立もえたは、ほのほみだるゝやうであつた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
地は荒れ、物はこぼたれたる中に一箇ひとりは立ち、一箇ひとりいこひて、ことばあらぬ姿のわびしげなるに照すとも無き月影の隠々と映添さしそひたる、既に彷彿ほうふつとしてかなしみの図を描成ゑがきなせり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)