“さしぞえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
差添85.7%
指添14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小宮山は切歯はがみをなして、我赤樫あかがしを割って八角に削りなし、鉄の輪十六をめたる棒を携え、彦四郎定宗ひこしろうさだむねの刀を帯びず、三池の伝太光世みつよ差添さしぞえ前半まえはん手挟たばさまずといえども、男子だ、しかも江戸ッ児だ
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
過ぐる年三十日みそか、お茶の水にて小野庄左衞門を切殺し、定宗の小刀しょうとうを奪い取りし覚えがあろう、論より証拠、その差添さしぞえまさしく庄左衞門の差添、しからずと云うならば出して見せえ
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
元来圖書は山三郎をおどす気だから、栗毛の馬に鞍を置き、脊割羽織せわりばおり紺緞子こんどんす天鵞絨びろうど深縁ふかべりを取った野袴のばかまに、旧金森の殿様から拝領の備前盛景びぜんもりかげ国俊くにとしの短刀を指添さしぞえにしてとっ/\と駈けて来る。