“ごほん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御本54.5%
五本18.2%
御書18.2%
呉本9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
善「まだ殿様はおしずまりなされぬようで、まだ御本ごほんのお声が聞えますくらい、ずお這入はいり」
(このほん口繪くちえ御覽ごらんなさい)このかんむりはまったく純金作じゆんきんづくりでありまして、その五本ごほん前立まへたてにはちひさなまるいぴら/\や、うつくしい緑色みどりいろ翡翆ひすいちひさい勾玉まがたま七十しちじゆうばかりもぶらさがつてをりまして
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
「殿様のおせきの薬を、御書ごほんを取りのけるはずみに、ついこぼしてしもうて」
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宣和の末に、呉本ごほんという監官があった。彼は武人の勇気にまかせて、何事をもおそはばからず、夏の日に宮前の廊下に涼んでいて、さるの刻(午後三時—五時)を過ぐるに至った。