“こすずめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小雀80.0%
仔雀10.0%
子雀10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
珠運様も珠運様、余りにすげなき御言葉、小児こどもとっ小雀こすずめを放してった位に辰を思わるゝか知らねどと泣きしが、貴下あなたはそれより黙言だんまりで亀屋を御立おたちなされしに
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
其の黒髪の中の大理石のやうな顔を見ると、小さな者はハヤ震へ上つて、振挘ふりもぎらうとして身をあせつて、仔雀こすずめうつ風情ふぜい
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
こおろぎの細々ほそぼそれて、かぜみだれる芒叢すすきむらに、三つ四つ五つ、子雀こすずめうさまも、いとどあわれのあきながら、ここ谷中やなか草道くさみちばかりは、枯野かれの落葉おちばかげさえなく、四季しきわかたずうた
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)