トップ
>
小雀
>
こすずめ
ふりがな文庫
“
小雀
(
こすずめ
)” の例文
あのツルゲネーフの書いた「勇敢なる
小雀
(
こすずめ
)
」という短篇があります。そのなかにこんな涙ぐましい話が書いてあります。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
珠運様も珠運様、余りにすげなき御言葉、
小児
(
こども
)
の
捉
(
とっ
)
た
小雀
(
こすずめ
)
を放して
遣
(
や
)
った位に辰を思わるゝか知らねどと泣きしが、
貴下
(
あなた
)
はそれより
黙言
(
だんまり
)
で亀屋を
御立
(
おたち
)
なされしに
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「六年まで! いや、君は実にかわいい
小雀
(
こすずめ
)
さんだ! 髪をきちんと分けて、指輪なんかいっぱいはめて——金持は違ったものだ! へっ、なんと愛すべき少年なるかなだ!」
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
日常
傍
(
かたわ
)
らにある人の、片っぽの目が一分間見ていたよりも、知らなすぎるくらいなもので、毎朝彼女の
目覚
(
めざめ
)
る
軒端
(
のきば
)
にとまる
小雀
(
こすずめ
)
のほうが、よっぽど起居を知っているともいえる。
柳原燁子(白蓮)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
……そのためには、
爪
(
つめ
)
と大きな翼と力強い心とが必要だ。しかし君らは
小雀
(
こすずめ
)
にすぎない。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
一睨
(
ひとにら
)
みすれば、
鷲
(
わし
)
につかまれた、
小雀
(
こすずめ
)
ではないか? おどしに掛けさえすれば、どんな言葉でも、拙者のいうことなら、受け容れる外にあるまい——さもなくば、恋も、夢もそれまで
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
パリーの民衆は、たとい
大人
(
おとな
)
に生長しても、常に
浮浪少年
(
ガマン
)
である。その少年を描くことは、その都市を描くことである。
鷲
(
わし
)
をその
磊落
(
らいらく
)
なる
小雀
(
こすずめ
)
のうちにわれわれが研究したのは、このゆえである。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
まことに
敬畏
(
けいい
)
する態度で、私は、この手紙一本きりで、あなたから逃げ出す。めくら
蜘蛛
(
ぐも
)
、願わくば、
小雀
(
こすずめ
)
に対して、寛大であられんことを。勿論お作は、誰よりも熱心に愛読します
心算
(
つもり
)
、もう一言。
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
雀
漢検準1級
部首:⾫
11画
“小雀”で始まる語句
小雀女