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ぐれえ
「
俺らそれから五
百匁位な
軍鷄雜種一
羽引つ
縊つて一
遍に
食つちまつたな、さうしたら
熱出た」
彼は
俄に
聲を
低くしたが、
更に
以前に
還つて
其の代りにゃアこゝな家は忙がしくて、庭の
中を一日に十里
位の道は歩くから、夜は草臥れて
顛倒ってしまうのサ、それから見ると熊ヶ
谷の女共は
柔え着物を着ていて楽な代りに
「さうだよ、
飮まつせえよおめえ、めでゝえ
酒だから、
威勢つければおめえ
身體の
工合だつてちつと
位なら
癒つちやあよ」
婆さん
等は
又侑めた。