“くんじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
訓示62.5%
君仕12.5%
君侍12.5%
訓辞12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つゝみ枯草かれくさうへつて、但馬守たじまのかみおほきなこゑ新任しんにん挨拶あいさつねて一ぢやう訓示くんじ演説えんぜつをした。演説えんぜつすこしもみゝいためないでくことの出來できものは、おほくの與力よりき同心どうしんちうほとんど一人ひとりもなかつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
またここのさとでは、周囲もみなそういって、それが郷党の未来夢でもあるように不知哉丸への君仕くんじをはげんでいるのであった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、君仕くんじしているが、生母の藤夜叉をみる目には、前身の田楽女でんがくひめといういやしみが、たれの潜在意識にも多かれ少なかれあった。そして、しぜん不知哉丸までが、母の彼女を
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
道誉といえば、たれも知るように、執権しっけん高時のそばには、何につけ欠くべからざるお気に入りの近侍人といっていい。その道誉が君侍くんじをはなれて現地へくとはどういうわけか。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
莫迦ばかッ。折角せっかく訓辞くんじが、効目ききめなしに、なっちまったじゃないか!」口のところへ持ってゆきかけたさかずきを途中で停めて、長造は破顔はがんした。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)