“くろかみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒髪53.2%
黒髮46.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
星の空にそびえた一本の白樺しらかば、その高き枝にみどりの黒髪くろかみ風に吹かして、腰かけていたひとりの美少女、心なくしてふと見れば
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あねは、なんとおもったか、そのおんなのそばにちかづいて、ひとみなかをのぞきました。すると、なが黒髪くろかみおんなかたにかかりました。
灰色の姉と桃色の妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
決し在所ざいしよの永正寺と云尼寺あまでらへ入みどり黒髮くろかみそり念佛ねんぶつまい生涯しやうがいおくりし事こそ殊勝しゆしようなれされば長庵を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
主が年の頃は十七八になりもやせん、身には薄色に草模樣を染めたる小袿こうちぎを着け、水際みづぎは立ちしひたひよりたけにも餘らん濡羽ぬれは黒髮くろかみ、肩に振分ふりわけてうしろげたる姿、優に氣高し。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)