“きょうかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
教会38.5%
境界23.1%
教誨11.5%
彊界3.8%
教晦3.8%
景戒3.8%
胸懐3.8%
興会3.8%
興懐3.8%
驚怪3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日曜日にちようびに、村の人たちがみんなそろってでかける教会きょうかいへもこないし、日曜だからといって、ゆっくりやすむということもなかった。
予よりは隠すべきにあらねば当時の境界きょうかいを申し送り、人世を以て学校とすれば書冊の学校へ入らずも御心配あるなと、例の空想にいささか実歴したる着実らしき事を交えて書送りたり。
良夜 (新字新仮名) / 饗庭篁村(著)
今わしの前には、この刑務所の親切な教誨きょうかい師が、わしの長物語が始まるのを、にこやかな笑顔で待受けておられる。
白髪鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
二三箇月すると両方の家が一つに連なって、彊界きょうかいが解らなくなった。しかし、黄英は馬の教えにしたごうて、門を閉じてまたと菊を商売にしないようになった。
黄英 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
まざる教晦きょうかいとは、小にしてこれを言えば、これ中国のためであり、即ち中国に新しい医学の起らん事を希望せられたのであり、大にして之を言えば、これ学術のためであり
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
このついでにいう、『日本霊異記』や『本朝文粋』に景戒きょうかい奝然ちょうねんが自ら羊僧と名のった由見ゆ。『塵添壒嚢鈔じんてんあいのうしょう』十三に羊僧とは口に法を説かざるをいう。
勝家はしきりと、味方を誘った。彼がうめくようにこういうと、そのたびに、うなずいてみせているのは滝川一益だった。しかし、その他の諸将の胸懐きょうかいは、依然、見てとるにむずかしい容子ばかりである。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一 おのれが観る処にして誤らずんば今日の青年作家は雑誌に名をいださんがために制作するもの活字になる見込なければ制作の興会きょうかいは湧かぬと覚し。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「共に興懐きょうかいを分つような友人がなかったとしたら……。」
参河みかわ武士の典型たる大久保彦左衛門の子孫にあらずして、むしろ賄賂もしくは養子、株の売買なりとは、すこぶる驚怪きょうかいきわみなれども、事実は決してこれを否定するあたわざるなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)