教誨きょうかい)” の例文
大祭日には「教誨きょうかい」で教誨師の話の後で、浪花節なにわぶしのレコードなどをかけて聴かしてくれた。また昼飯の後、大福餅をくれた。
その人 (新字新仮名) / 小山清(著)
今わしの前には、この刑務所の親切な教誨きょうかい師が、わしの長物語が始まるのを、にこやかな笑顔で待受けておられる。
白髪鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「だがこれは忍耐づよいのではなくずつなしというものである、おまえたちも決してこうなってはいけない、わかったな」こう云って余を教誨きょうかいの実物見本にせし事。
百足ちがい (新字新仮名) / 山本周五郎(著)