“きゅうけい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
休憩37.5%
球形25.0%
鳩渓12.5%
宮刑4.2%
久卿4.2%
九経4.2%
球型4.2%
球茎4.2%
鳩溪4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おまえ大庭おおばさんがギュウギュウ質問したもんだから、困りやがって休憩きゅうけいにしやがった、さあおもしろい、お父さんがいるか
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
かく花の時は葉がなく、葉の時は花がないので、それでハミズハナミズ(葉見ず花見ず)の名がある。鱗茎りんけい球形きゅうけい黒皮こくひこれを包み、中は白色で層々そうそう相重あいかさなっている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
当節、江戸市中でその名を知らぬものはない、鳩渓きゅうけい、平賀源内先生。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
武帝の祖父・文帝ぶんていのとき、この四つのうち三つまでは廃せられたが、宮刑きゅうけいのみはそのまま残された。宮刑とはもちろん、男を男でなくする奇怪な刑罰である。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
よりによって最も醜陋しゅうろう宮刑きゅうけいにあおうとは! 迂闊うかつといえば迂闊だが
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
美成、字は久卿きゅうけい北峰ほくほう好問堂こうもんどう等の号がある。通称は新兵衛しんべえのち久作と改めた。下谷したや二長町にちょうまちに薬店を開いていて、屋号を長崎屋といった。晩年には飯田町いいだまち鍋島なべしまというものの邸内にいたそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
故に儒者の道を学ばむと思はゞ、先づ文字を精出せいだして覚ゆるがよし。次に九経きゅうけいをよく読むべし。漢儒の注解はみないにしえより伝受あり。自分の臆説おくせつをまじへず。故に伝来を守るが儒者第一の仕事なり。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そこでポコちゃんは、千ちゃんに手つだってもらって、空気服を着、頭には大きな球型きゅうけいの空気帽をかぶり、すっかり身じたくをしてから、とうとう艇の外に出た。
宇宙の迷子 (新字新仮名) / 海野十三(著)
秋海棠しゅうかいどう宿根草本しゅっこんそうほんであるが、冬はくきも葉もなく、春に黒ずんだ地中のタマネ、すなわち球茎きゅうけいから芽が出て来る。ゆえに一度えておくと、年々生じて開花する。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
元内または源内というのは通称で、そのほかにいろいろな号をその著述の上では使っています。鳩溪きゅうけい風來山人ふうらいさんじん天竺てんじく浪人など、そのなかで多く用いられたものでした。
平賀源内 (新字新仮名) / 石原純(著)