鳩渓きゅうけい)” の例文
旧字:鳩溪
この博物会というのは、本草学者ほんぞうがくしゃ田村藍水たむららんすい鳩渓きゅうけい平賀源内などが、長崎の蘭人らんじんから伝え聞いた方法で、協力して明和以来すでに十何回を重ねている催しだった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当節、江戸市中でその名を知らぬものはない、鳩渓きゅうけい、平賀源内先生。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「いえ、なかなかもって、この処方は、手前の究学きゅうがくではござりませぬ。大阪表におりました頃、しばらく一緒におりました、鳩渓きゅうけい平賀源内ひらがげんないと申す男の秘とする処方で」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)