“きたく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
歸宅57.1%
帰宅14.3%
倚托7.1%
倚託7.1%
寄託7.1%
帰店7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
申立なば定めし其和尚をしやうをも呼出よびいだし九助が寺へ參りし刻限こくげん歸宅きたく時刻じこく等も取たゞしありしならんと申さるゝに藤八されば其儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ただし、当局側とうきょくがわ見解けんかいでは、まだ十ぶんなきめがない。監視かんしつきでひとまず帰宅きたくゆるしたのであつた。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
ただいかなる景情けいじょうを詩中に持ち来って、この曠然こうぜんとして倚托きたくなき有様を写すかが問題で、すでにこれをとらえ得た以上はレッシングの説に従わんでも詩として成功する訳だ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「わが亡きのちは、構えて、みだりに兵をうごかすな。特に隣国の謙信には、信をもって汝らの倚託きたくをうけて、裏切るような謙信でない」
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
張昭はまことに賢人です。師傅しふの礼をとって、その言を貴ぶべきです。けれど、私は生来の駑鈍どどん、いかんせん故人の寄託きたくは重すぎます。ねがわくは、あなたの補佐として、私以上の者を
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝から拘引こういんされていた給仕長の圭さんと、コックの吉公とが、夕方になって一帰店きたくを許され、これと入れかわりに電気商岩田京四郎が、検挙あげられてしまった。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)