“がんせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ガンセキ
語句割合
巌石50.0%
岩石34.6%
巖石11.5%
頑石3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いままで登ってきた山は山の一段であって、更に巌石がんせきが草原の海に、処々しょしょ島のように表われて居る山腹を攀じて、上の峰まで行かねばならぬ。
武甲山に登る (新字新仮名) / 河井酔茗(著)
と思うと、神代川の渓流がさかまきだしたように、ウワーッとあなたこなたの岩石がんせきのかげから、いちじに姿をあらわした伏兵ふくへい
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ともなひ山中さしていたる事凡一ばかりなりこゝは名におふ地獄谷ぢごくだにとて巖石がんせき恰も劔の如きは劔の山に髣髴さもにたり樹木生茂りてそこも見え分ぬ數千丈の谷は無間むげん地獄とも云なるべし何心なき二人の小姓こしやう師匠ししやうことばに從がひ爰こそ名に高き地獄谷なり能々御覽ごらんあれと巖尖いはかどに進て差示せば三人は時分じぶん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いかに靄然あいぜんたる春風のために化せらるるあたわざる頑石がんせきといえども、この切迫なる勢いのために化せらるるべし。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)