“がまう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鵞毛66.7%
蝦蟆賣33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初編にもいへる如く我国の雪は鵞毛(がまう)をなすは稀(まれ)なり、大かたは白砂(しらすな)を降(ふら)すが如し。冬の雪はさらに凝凍(こほる)ことなく、春にいたればこほること鉄石(てつせき)のごとし。
初編にもいへる如く我国の雪は鵞毛(がまう)をなすは稀(まれ)なり、大かたは白砂(しらすな)を降(ふら)すが如し。冬の雪はさらに凝凍(こほる)ことなく、春にいたればこほること鉄石(てつせき)のごとし。
凡(およそ)物を視(み)るに眼力(がんりき)の限(かぎ)りありて其外(そのほか)を視るべからず。されば人の肉眼(にくがん)を以雪をみれば一片(ひとひら)の鵞毛(がまう)のごとくなれども、数(す)十百片(へん)の雪花(ゆき)を併合(よせあはせ)て一片(へん)の鵞毛を為(なす)也。
我国の雪は鵞毛(がまう)をなさず、降時(ふるとき)はかならず粉砕(こまかき)をなす、風又これを助(たす)く。故(ゆゑ)に一昼夜(ちうや)に積所(つもるところ)六七尺より一丈に至(いた)る時もあり、往古(むかし)より今年(ことし)にいたるまで此雪此国に降(ふら)ざる事なし。
夏(なつ)のはじめに、よく蝦蟆賣(がまう)りの聲(こゑ)を聞(き)く。蝦蟆(がま)や、蝦蟆(がんま)い、と呼(よ)ぶ。又(また)此(こ)の蝦蟆賣(がまう)りに限(かぎ)りて、十二三、四五位(ぐらゐ)なのが、きまつて二人連(ふたりづ)れにて歩(ある)くなり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)