“かんあく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
奸悪76.0%
姦悪8.0%
悍悪8.0%
奸惡4.0%
韓偓4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから若松屋惣七の両替ならびに仲介業なかだちぎょうをつぶそうとした奸悪かんあくな手段にまで言及したもので、完膚かんぷなきまでに磯五をやっつけたものであった。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「モーゼに現われた大天使よ、この姦悪かんあくな盗人を、火柱となってお焼きくだされ!」
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
悍悪かんあくの事に狼の字をいふもの○残忍ざんにんなるを豺狼さいらうの心といひ○声のおそろしきを狼声らうせいといひ○どくはなはだしきを狼毒らうどくといひ○事のみだりなる狼々らう/\反相はんさうある人を狼顧らうこなきを中山狼○ほしいまゝくふ狼飡らうざんやまひはげしき
ずとも最早もはや有體ありていに白状致せと申さるゝに流石さすが奸惡かんあくの九郎兵衞も茲に至て初めて觀念くわんねんなし今は何を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ひやうに曰く如何に久兵衞奸惡かんあくなりとも此方こなたには拔目ぬけめなければ惡謀あくぼうも行ふ事能はず然るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
漢土かんどには白雨を詠じたる詩にして人口に膾炙するもの東坡とうばが望湖楼酔書を始めとう韓偓かんあく夏夜雨かやのあめしん呉錫麒ごしゃくき澄懐園消夏襍詩ちょうかいゑんしょうかざっしなぞそのるいすくなからず。彼我風土の光景互に相似たるを知るに足る。
夕立 (新字新仮名) / 永井荷風(著)