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かひだ
兎も
角も
細かい
商ひをして二
朱か三
朱の
裏店へ
住つて、一
生懸命に
稼ぎ、朝は暗い
中から
商ひに
出、
日が
暮てから
帰つて
来るやうにし、
夜は
翌日の
買出しに出る
支度をし
處で、その、お
差支のなさを
裏がきするため、
豫て
知合ではあるし、
綴蓋の
喜多の
家内が、
折からきれめの
鰹節を
亻へ
買出しに
行くついでに、その
姉さんの
家へ
立寄つて、
同行三人の
日取をきめた。