“かくしゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
馘首43.5%
鶴首26.1%
恪守13.0%
各種8.7%
攫取8.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは伊藤や須山の影響下のメンバー、新しい細胞に各職場を分担させて一斉いっせいに「馘首かくしゅ反対」の職場の集会を持たせることだった。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
一日も早くあすこから『この土手に登るべからず』という時代遅れの制札が取除かれ、自由に愉快に逍遙しょうよう漫歩まんぽを楽しみ得るの日の来らんことを鶴首かくしゅしている次第である。
早稲田神楽坂 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
日本の辺鄙へんぴ福岡地方の能楽を率いて洋風滔々の激流に対抗し、毅然としてこの国粋芸術を恪守かくしゅし、敬神敦厚とんこうの美風を支持したのは翁一人の功績であった。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
そこに、各種かくしゅ道具類どうぐるいかれてあるさまは、さながら、みんなは、いままではたらいていたけれど、不用ふようになったので、しばらく骨休ほねやすみをしているというようなようすでありました。
春さきの古物店 (新字新仮名) / 小川未明(著)
赤手にして一千万円を超ゆる暴富を、二三年のうちに、攫取かくしゅした面魂つらだましいが躍如として、その顔に動いた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)