“くわくしゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
攫取50.0%
馘首50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたかも潜者の水底に沈みて真珠を拾ふが如く自然界の奥に闖入ちんにふし、冥想を以て他界の物を攫取くわくしゆし来るを以て詩人の尊む可きところとはするなり。
他界に対する観念 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
其の源泉は隠れて深山幽谷の中に有り、之をもとむれば更に深く地層の下にあり、の如き山、之を穿うがつ可からず、いづくんぞ国民の元気を攫取くわくしゆして之を転移することを得んや。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
數日の後、ルバシュカは無心が度重なるといふので、二人の子供と臨月の妻とを抱へてゐる身の上で馘首くわくしゆになり、圭一郎は後釜へ据ゑられた。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
それはトーキーになつたため、説明者、伴奏音楽師なぞの馘首くわくしゆの問題、解雇手当等の問題から、技師、表方おもてかた、テケツをも含めた争議にまでなつて了つたのである。
日本三文オペラ (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)