“かいえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
槐園25.0%
怪焔12.5%
会宴12.5%
回縁12.5%
廻縁12.5%
怪猿12.5%
海淵12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
香城こうじょうはその晩年の号である。けい安積艮斎あさかごんさいに受け、医を躋寿館せいじゅかんに学び、父槐園かいえんのちけて幕府の医官となり、天保十二年には三十八歳で躋寿館の教諭になっていた。栗本鋤雲は栲窓の弟である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
さかずきを持ちながら、三人がひとしく空をふりあおぐと、こはなに? 狐火きつねびのような一怪焔かいえんが、ボーッとうなりを立てつつ、頭の上へ落ちてくるではないか。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、事実はどこまでも事実で、瞬間しゅんかんののち、またもや同じような怪焔かいえんが、こんどは籾蔵もみぐらへおち、つづいて外廓そとぐるわ獣油じゅうゆ小屋など、よりによって危険なところへばかり落ちてくる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
酒を飲み宴を開くの風を生じ(元来飲酒いんしゅ会宴かいえんの事は下士に多くして、上士はすべ質朴しつぼくなりき)、ことに徳川の末年、諸侯の妻子を放解ほうかいして国邑こくゆうえすの令をいだしたるとき
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ソコでその林の家と私の妻の里の家とは回縁かいえんの遠い続合つづきあいになって居るから、ソレで前年中は榎本の家内の者も此方に来たことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
あたかも古城のそれのように、千木ちぎ勝男木かつおぎが立ててある。そうして屋根は妻入式つまいりしきであり、邸の四方に廻縁かいえんのある様子は、神明造りを想わせる。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
白い歯を、一文字にむき出した怪猿かいえんは、ぶるぶると身をふるわしたかと思うと、気をうしなった祥子と一緒に、もんどり打って、激流の中にのまれた。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
かの底知れぬ海淵かいえんも、この現實の祕密には
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)