“獣油”の読み方と例文
読み方割合
じゅうゆ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たちまち、山と積まれた枯草かれくさたば。はこばれてくる獣油じゅうゆかめ、かつぎだされた数百本の松明たいまつ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と——いきなり、バラバラバラ、バラバラッ! と上ののぞき口から投げこんできた枯草のたば! つづいてほのおのついた松明たいまつ獣油じゅうゆの雨、火はたちまちパッと枯草についた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、事実はどこまでも事実で、瞬間しゅんかんののち、またもや同じような怪焔かいえんが、こんどは籾蔵もみぐらへおち、つづいて外廓そとぐるわ獣油じゅうゆ小屋など、よりによって危険なところへばかり落ちてくる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)