“籾蔵”の読み方と例文
読み方割合
もみぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜が明けると、邸内のお長屋から、槍やとう(革のしない)を持った侍たちが、ぞろぞろと籾蔵もみぐらの前の空地へ出て行った。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大阪の東町奉行所は城の京橋口きやうばしぐちの外、京橋どほり谷町たにまちとの角屋敷かどやしきで、天満橋てんまばし南詰みなみづめ東側にあつた。東は城、西は谷町の通である。南の島町通しままちどほりには街を隔てて籾蔵もみぐらがある。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
その姿を見つけた稲葉山城の兵たちも、味方とばかり思って、附近の薪倉まきぐらだの、籾蔵もみぐらなどの棟の下で、たむろしながら、朝の兵糧ひょうろうを喰って、雑談などしていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)