“天満橋”の読み方と例文
旧字:天滿橋
読み方割合
てんまばし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天満橋てんまばしも、高麗橋こうらいばしも、思案橋しあんばしも、舟の着く所は、ことごとく、舟だった。船頭の叫びと、人々の周章あわてた声と、手足と、荷物と、怒りと、喧嘩けんかとで充満していた。
近藤勇と科学 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
大阪の東町奉行所は城の京橋口きやうばしぐちの外、京橋どほり谷町たにまちとの角屋敷かどやしきで、天満橋てんまばし南詰みなみづめ東側にあつた。東は城、西は谷町の通である。南の島町通しままちどほりには街を隔てて籾蔵もみぐらがある。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
六波羅の軍勢四千と称するものが、尼ヶ崎、神崎、柱松はしらまつのあたりに着き、午ごろにはもう大江の渡辺橋わたなべばし(現今の天満橋てんまばし辺)の北岸にはチラチラ偵察の影などみせていた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)