“薪倉”の読み方と例文
読み方割合
まきぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「せめて宇治あたりまで、牛の背で送って進ぜよう。ちょうど、ゆうべは丑之助も、御城内の薪倉まきぐらに泊っている筈——」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信長はその日、何思ったか、城内の兵糧倉ひょうろうぐらから台所を一巡して、なお、薪倉まきぐら炭倉すみぐらなどまで、検分して歩いていた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その姿を見つけた稲葉山城の兵たちも、味方とばかり思って、附近の薪倉まきぐらだの、籾蔵もみぐらなどの棟の下で、たむろしながら、朝の兵糧ひょうろうを喰って、雑談などしていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)