“勝男木”の読み方と例文
読み方割合
かつおぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたかも古城のそれのように、千木ちぎ勝男木かつおぎが立ててある。そうして屋根は妻入式つまいりしきであり、邸の四方に廻縁かいえんのある様子は、神明造りを想わせる。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その棺を山へきあげなかばは土中へ埋め半は上より出す。棺の上には内地の神祠の勝男木かつおぎの如きものを上げ置くなり云々。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
板葺の、たっぷりとした妻入の家で、いずれも障子の立つ二階に手摺てすりを付け、屋の棟には勝男木かつおぎのなごりと見える単純な装飾が、道路に面した一端だけに一様についてある。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)