“かつおぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鰹木44.4%
勝男木33.3%
堅魚木22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鰹木かつおぎの立っている檜皮葺ひわだぶきの一宇が見える。八幡神社の古い拝殿だった。それと背中合せに南面して、かなり広い地域にわたって諸所に陣幕が張りめぐらされている。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その棺を山へきあげなかばは土中へ埋め半は上より出す。棺の上には内地の神祠の勝男木かつおぎの如きものを上げ置くなり云々。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
屋根の棟に堅魚木かつおぎなどのせた、屋敷ともやしろともつかぬ家の奥から、銀の鈴でも振るような微妙な音がしたかと思うと、櫺子れんじを押上げて現れて来た、年のころ四十ばかりの病みやつれた女。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)