“堅魚木”の読み方と例文
読み方割合
かつおぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
麦畑のはてには、長者のやしきの構えのなかに建てつらねた、堅魚木かつおぎのある檜肌葺ひわだぶきの屋根が幾棟いくむねとなく見えておりました。
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
屋根の棟に堅魚木かつおぎなどのせた、屋敷ともやしろともつかぬ家の奥から、銀の鈴でも振るような微妙な音がしたかと思うと、櫺子れんじを押上げて現れて来た、年のころ四十ばかりの病みやつれた女。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)