“うつたう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鬱陶69.4%
欝陶30.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
名乘るとすぐ通してくれたのは、奧まつた一室、石津右門相變らず鬼の霍亂くわくらん見たいな顏に、鬱陶うつたうしいしわを刻んで出て來ました。
くるまほろふかくしたが、あめそゝいで、鬱陶うつたうしくはない。兩側りやうがはたか屋並やなみつたとおもふと、立迎たちむかふるやまかげみどりめて、とともにうごいてく。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
判事はあの欝陶うつたうしい部屋で、あの気色きしよく悪い人間の死をおとづれることを避ける為には、少くない金をもをしまなかつた。婚礼と新築祝ならいつでも行くんだけれど、俺は病人や葬式は真平だ。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)
欝陶うつたうしいたましひの旅が始まる……
冬の歌 (新字旧仮名) / 三富朽葉(著)