“うちのめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打偃25.0%
打踣25.0%
打前倒25.0%
撃踣25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もらひやしやうといふをりしも又表より雲助共三四人どや/\と入來りて大勢徒黨とたうしてゆすり懸しが中にも酒機嫌の者は面倒めんだうなりたゝき倒せ打偃うちのめして胴卷の金を取れとさわぎ立オヽさうだ違ひねへどうで主人の金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つぶし是は滅法界めつぱふかいに重き御品なり先生此御杖このおつゑ何程いかほど貫目おもみ候やら私し共には勿々なか/\持上らずと云ければ後藤は打笑ひいな多寡たくわの知たる鐵の延棒のべほう某しがつゑの代りについ歩行あるくしな目方は十二三貫目も有べし途中にて惡漢わるものなどに出會いであひし時には切よりも此棒にて打偃うちのめすが宜しと云つゝ片手にて是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
幸ひ貴方が話したい事が有るといはるる、善し、あの様に間をいつはつた貴方じや、又僕を幾何どれほど詐ることぢやらう、それを聞いた上で、今日こそは打踣うちのめしてくれやうと待つてをつた。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
すぐ貴方あなたに会うて、是非これは思返すやうに飽くまで忠告して、それで聴かずば、もう人間の取扱は為ちやをられん、腹のゆるほど打踣うちのめして、一生結婚の成らんやう立派な不具かたはにしてくれやう
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
も一つの生首を確めた時、源吉は、又新らたな驚きに打前倒うちのめされた。
鉄路 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
識れる者は恐くは、貫一も鰐淵も一つに足腰のかずなるまで撃踣うちのめされざりしを本意無ほいなく思へるなるべし。又或者は彼の即死せざりしをも物足らず覚ゆるなるべし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)