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打偃
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うちのめ
貰ひやしやうと
云機しも又表より雲助共三四人どや/\と入來りて大勢
徒黨して
騙り懸しが中にも酒機嫌の者は
面倒なり
叩き倒せ
打偃して胴卷の金を取れと
騷ぎ立オヽさうだ違ひねへ
何で主人の金を
潰し是は
滅法界に重き御品なり先生
此御杖は
何程の
貫目候やら私し共には
勿々持上らずと云ければ後藤は打笑ひ
否多寡の知たる鐵の
延棒某しが
杖の代りに
突て
歩行品目方は十二三貫目も有べし途中にて
惡漢などに
出會し時には切よりも此棒にて
打偃すが宜しと云つゝ片手にて是を