“うすひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
碓氷62.5%
臼挽8.3%
薄日8.3%
薄氷8.3%
碓冰4.2%
碓日4.2%
薄灯4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牧野備後守びんごのかみの家中で、碓氷うすひ貞之助と名乘り、中士格ながら羽振りの良い侍でしたが、同僚と爭ふことがあつて永のお暇となり
「あれはねお嬢さん。高麗村こまむら臼挽うすひき歌をやっていたんです」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いづこにか薄日うすひさし、きしりこきり斑鳩いかるがなげく
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
水の田に薄氷うすひただよふ春さきはひえびえとよし映る雲行くもゆき
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
七月朔日ついたち四更に発す。冷水ひやみづ峠を越るに風雨甚し。轎中唯脚夫のつゑを石道に鳴すを聞のみ。夜明て雨やむ。顧望こばうするに木曾の碓冰うすひにも劣らぬ山形なり。六里山家やまが駅。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ひなぐもり碓日うすひさかえしだにいもこひしくわすらえぬかも 〔巻二十・四四〇七〕 防人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
行人かうじんの古めく傘に、薄灯うすひ照り、大路おほぢ赤らみ
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)