“顧望”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こばうする50.0%
こぼう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
七月朔日ついたち四更に発す。冷水ひやみづ峠を越るに風雨甚し。轎中唯脚夫のつゑを石道に鳴すを聞のみ。夜明て雨やむ。顧望こばうするに木曾の碓冰うすひにも劣らぬ山形なり。六里山家やまが駅。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
かえって雲仙連峰を顧望こぼうするによく、有家ありいえ島原方面に、ゆるやかな大傾斜を作る美しい雲仙の裾野を、一眸いちぼううちに収める気も晴れやかな大観は、高岩にのぼって得られるのである。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)