“いのちげ”の漢字の書き方と例文
語句割合
命毛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すゐともしびかゝげて怪しげなる薄色の折紙をりがみ延べ擴げ、命毛いのちげの細々と認むる小筆の運び絶間なく、卷いてはかへす思案の胸に、果は太息といきと共に封じ納むる文の數々かず/\、燈の光に宛名を見れば
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
願ふと云ふもしのなきことに他人に有ながら當家へ養子やうしに來た日よりあつ深切しんせつくして呉し支配人なる久八へ鳥渡成ちよつとなりとも書置かきおきせんとありあふすゞり引寄ひきよせて涙ながらに摺流すりながすみさへうすにしぞとふで命毛いのちげみじかくも漸々やう/\したゝをはりつゝふうじるのりよりのりみち心ながら締直しめなほす帶の博多はかたの一本獨鈷どつこ眞言しんごん成ねど祕密ひみつの爲細腕ほそうで成ども我一心長庵如き何の其いは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)