“いつぺい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一兵25.0%
一平25.0%
一柄25.0%
一盃25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春枝夫人はるえふじん嬋娟せんけんたる姿すがたたとへば電雷でんらい風雨ふううそら櫻花わうくわ一瓣いちべんのひら/\とふがごとく、一兵いつぺいとききづゝたをれたるを介抱かいほうせんとて、やさしくいだげたる彼女かのぢよゆきかひなには
一助のところに、一平いつぺいといふ若者がゐました。一助の孫で、両親に早く死なれて、一助のてつだひをしてをりました。
木曽の一平 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
兎も角も茶路に往つて尋ねる外はない。妻兒を宿に殘して、案内者を頼み、ゲートル、運動靴、洋傘かさ一柄いつぺい、身輕に出かける。時は最早午後の二時過ぎ。茶路までは三里。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
坊主なんてひどいことをするぜ、尤も俺達も亂暴にや違ひないが、去年よ小石川の寺院てらでよ、初さんところの葬式の來るのが遲れたのでな、さきへ行つてゐた者が、一盃いつぺいやり始めたのよ
佃のわたし (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)