一柄いつぺい)” の例文
兎も角も茶路に往つて尋ねる外はない。妻兒を宿に殘して、案内者を頼み、ゲートル、運動靴、洋傘かさ一柄いつぺい、身輕に出かける。時は最早午後の二時過ぎ。茶路までは三里。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)